さて、まずは1曲聴いてみてもらいましょう。
ご存知、「パプリカ」ですが。
さて、イントロから1番のサビにかけて。
どのくらいの楽器、サウンドが入っているでしょうか?
まずは、バスドラムとスネア、そしてハイハットが入ってきて、
エレキピアノが入ってきて、ベース、そしてパーカッシブなシンセサウンド。
Bメロ手前から、
ウインドチャイムがなって、民族的なバンジョーのような弦楽器、
金物のパーカッション、ストリングス〜、またウインドチャイム。
サビに入ったら、スネアのタイミングに合わせてハンドクラップ、
ギターとストリングス、短めのベルの音、
サビの最後には子供らしくおもちゃの音が3種類。
パッと聴いてみた感じこのくらいでしょうか。
こんなイヤートレーニング。
急になんの話?ってところですが、これ結構大事。
実は今日、ボーカルレッスンを受けている生徒さんに
「曲を聴いてリズムの乗り方とか、分析ってどうやってるんですか?」
と、質問されたのです。
どうやっている?というよりも、自分もできるようになりたいという、
そんな思いから質問に至ったとのことです。
分析というか、楽曲を聴いてなんども聴いて〜っていうのを繰り返してきたので
そういうことができるようになったんだと思います。
料理上手な人が、どこかのレストランで食べたものも
これとコレとアレとあれが入ってるなーって感じるのと近いんじゃないですかね。
とにかくたくさんの経験を積んできたからこそ、できるようになったんだと思います。
今回はパプリカを題材にしてみましたが、皆さんの好きな曲でも
こうやって、どんな音がなっていてどんなイメージを感じさせたいのか、
音の広がりやサウンドのバリエーションなど、
もしかすると好きな曲のタイプがわかるかもしれません。
そして、それを自分のものにして、どんどんオリジナリティーになっていくと。
分析をして、たくさん感じて、考えることで、作る方にも活用できるはずですよね。
DTMを使った作曲をしていると、本当にそれはもう音数なんていくらでも入れられます。
組み合わせを考えたら、文字通り無限にあるわけです。
その無限の可能性から取捨選択して、自分の好きなものを作っていく。
それこそが作曲と編曲なんだと思います。
でも最終的に選んだものですら、すべてのゴールではなくて、ただ一つのゴール。
それが音楽の楽しさですよね。
だからカバーをしたりとか、リアレンジしてみたり、
いつまでも同じ楽曲がたえず耳に飛び込んでくる。
名曲だからこそたくさんのゴールがある!そんなわけなんでしょう。
ぜひ皆さんもやってみてください。
好きな曲の分析。きっと耳が鍛えられると思いますよ〜〜!